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■ミス激減の思考法④■国語でも差がつく「言葉の扱い方」― 抽象語と具体語が分かると、記述が安定する ―

2026.02.19
筆者内海 昌子|浦和美園校 教務主任

みなさんこんにちは!
浦和美園校の内海です。

ご好評いただいている「ミス激減の思考法」シリーズ、いよいよ第4弾です!

これまでは、

■ミス激減の思考法②■社会と英語はつながっている?(数と量)(←過去記事に飛べます)
■ミス激減の思考法③■「数える数」と「測る量」の違い(算数・数学)(←過去記事に飛べます)

についてお話ししてきました。

「全部、論理の話じゃん!」と思われた方、大正解です。

そして、この「論理」が最も直接的に得点に響くのが、実は国語(現代文)なのです。

今日は、国語の記述を「感覚」ではなく「技術」で安定させる方法をお伝えします。

これは、

・中学受験
・中学校の定期テスト
・北辰テスト
・高校受験
いずれにも役に立つ内容ですので、小中学生の皆様必見の記事です!

現代文はこれで攻略! 「抽象語」と「具体語」の使い分け

今日は、記述問題で

「筆者が何を書いているかは分かるのに、記述問題で点が取れない」

「答えがなんとなく『ふわっ』としてしまう」

「何を書けばいいか分からない」

「書いても△(部分点)しかもらえない」

という悩みを解決する、《言葉の階層》のお話です。

そんな悩みを持つ生徒さんは少なくありません。

その原因は、「抽象語」と「具体語」の使い分けにあります。

国語のテストでよくある失敗。それは、

「まとめなさい」と言われているのに「例」を書いてしまう

あるいは逆に、

「具体的に説明しなさい」と言われているのに「まとめ」を書いてしまう

というミスです。

これを防ぐには、言葉を「具体(具体的・目に見える)」「抽象(一般的・目に見えない)」に分ける感覚が必要です。

言葉の「ピント」を合わせよう

例えば、「リンゴ」「バナナ」「ブドウ」。これらは具体的な名前です。スーパーの棚をカメラでズームインしているイメージです。

これらをまとめて抽象化すると、「果物」になりますね。さらに「果物」「野菜」「肉」を抽象化すると、「食べ物」になります。これは、スーパー全体を取るためにズームアウトしています。

具体: 映像が浮かぶ、細かい、個別のことや行為青森県産の赤いリンゴ/毎日30分勉強する/夜眠れなくなる/点数が20点上がる/ゴミを分別する
抽象: 映像は浮かびにくい、広い、まとめたこと農産物/食料/努力/不安/成長/問題

国語の記述問題の多くは、この「具体⇔抽象」の変換を求めています。

つまり、記述問題の正体は「言い換え」ゲームなのです!!

そして、このゲームの必勝法は、記述に 「抽象語 + 具体語」を混ぜることです!!!

例題①物語文:「主人公の気持ちを考えて書きなさい」

たとえば、物語文でこんな部分に傍線が引かれているとしましょう。

「ついに明日は引っ越しだ。僕は早々にベッドに入った。しかし、何匹羊を数えても、全然眠くならなくて困る。向こうの学校はどんなところかな? また、いじめられてしまうのかな? そんな考えばかりが頭に浮かんでしまっていたのだ。」

(筆者オリジナル)

この時の「僕」の気持ち。あなたならどう書きますか。

「主人公は不安になった。」
……残念、これでは部分点です。

ではどうするのか? 先ほどの必勝ルールを踏まえると……

「主人公は、先の見えない状況に置かれ、夜も眠れずに考え込むほど不安な気持ちになった。」

どうでしょう! 主人公がなぜ不安なのかまで、採点者に良く伝わる、模範的な回答になりました!「不安」という抽象語を、行動や様子といった具体語で説明しています。

→つまり、物語文では、具体的な行動抽象的な言葉(性格・性質)に変換する力が問われています。

例題②論説文「現代社会について、説明しなさい」

今度は論説文。

「現代社会は情報過多である。昔はお笑い番組のいいところの直前にCMが何個も入っていて、それだけでも人々は気を揉まされていた。しかし、私たちはいまや、夕食後のテレビタイムだけでなく、通勤・通学中のスマホやデジタルサイネージ、SNSでも短い広告やニュースの切り抜きにさらされている」

「どういうことですか。分かりやすく説明しなさい」という設問で、あなたはどう答えますか。

「情報が多すぎること。」
……残念、これでは短すぎます。

これも、先ほどの必勝ルールを踏まえると……

「スマートフォンやSNSの普及により、誰もが膨大なニュースや動画に常に触れられる状態にあること」

→ 難しい抽象的な言葉を、具体的なシーン(映像)に変換する力が問われています。

「国語はセンスだ」とよく言われますが、実はバラバラな点(具体例)を見つけて、線(抽象的なまとめ)を引く」という作業は、算数や理科の実験結果をまとめる作業と全く同じ頭の使い方をしているのです。

記述で減点されないために。見抜け!「訊かれているのは具体?抽象?」

記述で減点されないためには、設問が求めている「ピント(具体度)」に合わせることが大切です。

  • ・「具体的に」と言われたら、カメラをズームイン!(例を挙げる)
  • ・「一言で言うと」「要するに」と言われたら、カメラをズームアウト!(グループ名や性質を答える)

普段の会話でも練習できます。

「今日の晩ごはん、何がいい?」と聞かれて

「ハンバーグ!(具体)」と答えるか、

「洋食!(やや抽象)」と答えるか、

「温かいもの!(抽象)」と答えるか。

この《言葉の階層》を意識するだけで、国語の記述力はグッと安定します。

ちなみに、この《言葉の階層》を意識して使い分けているのが、いわゆるオトナの話し方。以前校舎長が述べていた「国語力は精神年齢の高さにあり!」(←過去記事に飛べます)という話と結びついています。

暗記に頼らない! 教科の壁を越える「思考の土台」を手に入れよう

「ミス激減の思考法」……

教科は違っても、根底にあるのは「物事を正しく整理し、適切な箱に入れる力」です。
浦和美園校では、単なる暗記ではなく、こうした「一生使える思考の土台」をアップデートする指導を行っています。
「勉強のつながりが見えた!」「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ校舎へお越しください。

私たちと一緒に、学びの解像度を上げていきましょう!

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お読みいただきありがとうございました。

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