八潮教室
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八潮教室では、小学生・中学生・高校生を対象に、
集団指導・個別指導で志望校合格をサポートいたします。
皆さん、こんにちは、こんばんは。
今回は、【高校生の現代文】についてお届けします。
みんな知りたいけれど、正直「勉強の仕方が分からない!」「英数が難しすぎて、古文も難し過ぎて、現代文をやる暇なんてない!」と思っているこの話題。
これを、定期テストや模試でよく出る中島敦『山月記』を例に、取り上げていきたいと存じます。
「『山月記』、私も習った習った!」という保護者様、現役大学生の方にも読んでいただきたい記事です。
さて、ここからは、『山月記』に触れたことのある前提でお話しいたします。
そもそも、なぜ主人公の李徴(りちょう)は虎になったのでしょう?
天才過ぎたから?
詩を書きたすぎたから?
都会の生活に倦んでいたから?
……これは、実は本文に書いてあります。
後ほど解説します。
このキラーフレーズは、平成・令和の小説家やインフルエンサーにも生み出せないくらいのパワーを持っています。
だからこそ、発表から80年以上たった今でも、高校の教科書に載ったり、Xで考察されたり、楽曲のテーマになったりするのです。
このフレーズの本当の意味は、
今まで科挙に合格し、高官の地位にいた李徴が、その経歴ゆえに
という自意識を分析した結果、出てきた言葉です。
そして、彼はこの【猛獣のような】臆病な自尊心と尊大な羞恥心によって、気づかぬ間に虎になってしまったのです。

ここまで読んで「そうか、よしよし、次のテストではこうやって答えればいいんだな、このブログを暗記しよう」と思ったそこの高校生のあなた。
これ、実は現代の中高生にもよくある心理なんです!
李徴は、自分が虎になった原因について、「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」にあったと語ります。
それは、皆さんの学校生活で言うと、こんな気持ちです。
特に、小中学校時代に勉強が得意な方だった高校生ほど、この気持ちに心当たりがあるかもしれません。
「間違いを笑われたらどうしよう」
「みんなにとっては当たり前なことをミスっていたらどうしよう」
「減点されるくらいなら白紙で出した方がましだ」
「○○高に受かったのは、まぐれだったんだ」
「下から数えた方が早いに決まってる」
こんな風に自分で言い訳をして、傷つくことから逃げるために、いつのまにか動画の洪水やSNSの嵐に逃げ込んでしまう。
まるで、それは虎の潜む森林のよう。

……故郷で天才と言われた李徴といっしょですね。
では、私たちは、李徴と自分を重ねて、自己嫌悪に陥るために『山月記』を読むのでしょうか。
当然ですが、そうではありません。
誰の心にもある、「傷つきたくない」「失敗したくない」という気持ちと向き合うためです。
そして40人のクラスメイトや数百人の同期たち、何万人もの高校生たちとその痛みを共有するのです。
『山月記』は、李徴本人ではなく、友人・袁傪(えんさん)の視点で語られます。
だからこそ私には、「李徴の苦しみを誰かと共有したい」という作者の願いが込められているように思えるのです。
そのメッセージは80年以上、教科書や模試を通して、読み継がれてきました。
80年以上も教科書に載り続けているということは、教科書を作る人たちも、この作品に価値を感じているということです。
「その悩みは、君だけのものじゃないよ」
「だからこそ、小さく失敗することが大事」
「どんどん挑戦してみてほしいな」
私個人としては、塾は、
「できないを見せても大丈夫な場所」
であってほしいと考えています。
個別授業ではその場で質問してもいいし、映像授業では同じところを何度再生したっていい。
志望校が決まらなくて何回面談したっていい。
そうすれば、あなたを導く“道”が生まれます。
虎の潜む森林を抜け出すための、
あるいは、森林の奥へ踏み込みすぎないための。

『山月記』は、虎になった男の物語ではありません。
誰の心にもある「失敗したくない」という気持ちと向き合う物語です。
だからこそ、現代文は単なる受験科目ではなく、自分自身を知るための教科なのかもしれません。
八潮教室でも、勉強の悩みだけでなく、「質問するのが怖い」「何から始めればいいかわからない」といった相談を受けることがあります。
一人で森林をさまようのが苦しくなったら、いつでも相談してくださいね。
下の画像をタップして、お気軽にお問い合わせください。
では、また次回、お会いしましょう!