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【令和8(2026)年度埼玉県高校入試】高校入試から共通テストへつながる「国語・社会」の学び方

2026.03.06
筆者内海 昌子|浦和美園校 教務主任

【2026年度埼玉県高校入試】国語・社会の最新傾向を徹底解説。AIとの共存や新紙幣の歴史など、最新トピックから見える「思考型入試」の攻略法とは?新制度に挑む次期受験生必見の分析記事です。

入試を終えて、改めて今年の問題を振り返ります。

みなさんこんにちは。
浦和美園校の内海です。

まずは現中3生の皆さん、高校入試お疲れ様でした。
みんなとてもよく頑張ってくれたと思います。

入試結果が出たばかりのこの時期は、喜びや安堵の気持ちがある一方で、まだ複雑な思いを抱えている人もいるかもしれません。ですから、ここでは「できた・できなかった」を評価するというよりも、今年の問題がどんな力を受験生に求めていたのかを、落ち着いて見つめ直す時間にできればと思います。

これから受験を迎える後輩たちにとっては一つのヒントとして、そして今年受験を終えた皆さんにとっては「こんな力が問われていたんだな」と振り返る材料として、参考にしていただければ幸いです。

全教科に共通して言えること

今年の高校入試問題や共通テストを分析して感じることがあります。

それは、

入試は確実に「思考型」にシフトしているということです。

入試問題というのは、単なるテストではありません。
「これからの高校生に、どんな力を身につけてほしいのか」という、出題者からのメッセージでもあります。

入試問題は、その年ごとの「学力観」を映す鏡でもあります。

今年の問題を改めて見てみると、埼玉県が中学生に求めている学力の方向性が、いくつかはっきりと見えてきました。

実際に問題を解いて感じたことを、国語と社会を中心にまとめてみたいと思います。

◆ 国語:精読力+情報処理力の時代へ

■1.小説・論説文について

従来の国語は、「文章の主張を正確に読み取る」「傍線部の理由を説明する」といった設問が中心でした。もちろん今もそれは重要です。そのため、指定2語を使って数十字で記述するあの定番の問題では、

文章中からその2語と周辺の表現を抜き出し、適切な接続詞で繋げばよいわけです。


そして、筆者がびっくりしたのが、小説も論説文も2025年出版の新しい作品から出題されていたことです。
実石 沙枝子著『踊れ、かっぽれ』
吉岡 洋著『AIを美学する: なぜ人工知能は「不気味」なのか』

初見の文章でも登場人物の心情や場面の変化を丁寧に追えるかどうか、いわば精読力+処理力の両方が必要になっている問題だったと言えるでしょう。

これこそ大学入試共通テストと同じ方向性です。

共通テストでは、「文章を深く読む力」だけでなく
「大量の情報から必要な部分を選び、統合する力」が問われます。

ちなみに、論説文のタイトルを見るとかなり刺激的な作品のように感じられるかもしれませんが、問題に抜粋された範囲を読むと、AIと共存する論調でした。人間ができる仕事とは何なのか、それを真剣に再考させられる文章で「技術が急速に進む時代の中で、人はどう考え、どう判断していくのか」と問われているなと感じました。

■2.大問2の知識問題

・補助動詞の働きを問う問題
・熟語の成り立ち(修飾関係・対義関係など)を見分ける問題

が出題されました。

これは単なる暗記ではなく、「言葉がどのような構造で成り立っているか」を理解しているかどうかを見る問題です。

また、会話文に出てくる熟語の成り立ち(大小、異常、操作…など)を問う形式は、以前の大学入試センター試験を思わせる問題でもありました。

■3.古典

例年通り、漢文ではなく古文からの出題でした。

学校や塾のワークによく出てくる、「動詞の主語は誰か」問う問題がありました。
中学古文ではあまり本格的には語彙や文法を学びません。
しかし、高校になると遥かに学習量が増えるので、中学生のうちから主語述語の読み取りは確実にできるようになっていてほしいです。

■4.作文

埼玉高校入試名物の作文は、今年が最後。どんな問題なのかと予想していましたが、それは、「緑との共存」。
AIという文明の利器だけではなく、公園や街路樹といった生活の中の自然も大事に扱っていかねばならない。
外出が自由にできるようになったポストコロナ、ウィズAI時代らしい出題でした。


◆ 社会:基礎知識+テーマ理解

今年の社会を解いてみて改めて感じたのは、やはり正確な基礎知識の重要性です。

近年はテーマ型の問題も増えていますが、その前提として、教科書レベルの知識がしっかり整理されているかどうかが問われます。

そのうえで、今年の大学入試共通テストでは

・時代をまたぐ比較
・女性史や文化史などの視点
・経済や政治との関連
・公民的概念との接続

といった問題が増えてきていました。

■1.地理分野

世界地理ではライン川やメルボルンと言った多文化都市、ASEANの中でも熱いマレーシアとインドネシアの貿易額の推移が出題。
かつては「外国=アメリカ(英語圏)」というイメージで世界を見ることも多かったですが、現在は東南アジアや多文化都市など、より広い視野で世界を理解することが求められています。

日本地理では中部地方が中心に出題されました。
埼玉県に住んでいる生徒さんには身近でないエリアですが、まず「人口と降水量がそれぞれ多いか少ないか」はマストで覚えておいていただきたいです。

■2.歴史分野

これはとても面白い!
なぜなら、2025年の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺~」で扱われた江戸時代中~後期の文化史が出題されたからです。
「べらぼう」は化政文化の少し前~差し掛かる前夜の時代設定でしたが、入試には化政文化のど真ん中、葛飾北斎の「富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』」が使われました。(北斎はドラマではくっきー!さんが演じていました)
この絵は、パスポートの査証押印ページや2024年から発行の千円札にもあしらわれています。

近現代史ではステップチャートを用いた戦後の日本の国際社会への復帰を問う問題が見られました。ステップチャートに面食らっても、図内の文言を正しく読んでいけば、正解に容易にたどり着けます。

■3.公民分野

政治分野では、男女雇用機会均等法や小選挙区・大選挙区の選挙制度。この辺りはニュースでも頻繁に見るトピックです。
経済分野では、宅配ピザを通した売買契約の仕組みが問われました。「実は未成年の私たちも頻繁に契約をしているんだ」と気づかされる機会を与えてくれる良問です。

■4.融合問題

これは、当塾校舎長の和田が見事出題テーマ予測を当てました!

スマート農業。

これも、国語の論説文で問われたのと同じ願いを感じさせるテーマです。

少子高齢化、物価高、国際情勢不安、そんな時代に、私たちはどう立ち向かっていけばよいのでしょうか。
みなさんももう一度考えてみてください。

◆ 最後に:受験生へのエールと、次なるチャレンジャーへ

今年の入試という大きな山を越えた中3生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

「ただ知識を暗記する」のではなく、「考え、判断し、表現する」という難しい要求から逃げずに立ち向かったこの経験は、間違いなく皆さんの大きな財産になります。高校という新しいステージでは、ぜひここで得た学びの種をさらに大きく育て、「自分の人生を切り拓く力」に変えていってください。皆さんのこれからの高校生活が素晴らしいものになるよう、心から応援しています!

そして、現中2(新中3)の皆さん。いよいよ次は君たちの番です。

来年度の入試は、全教科でのマークシート方式導入や、長年続いた国語の作文廃止など、埼玉県の入試制度が根本から変わる歴史的な年になります。今回の入試問題を見ても分かる通り、「丸暗記」や「なんとなくのテクニック」はもう一切通用しません。

「まだ中2だし」という甘えは、今日で終わりにしましょう。激動の入試を勝ち抜くための準備は、もう始まっています。私たち進学プラザグループSAITAMAと一緒に、いち早く変化に対応し、最高のスタートダッシュを切りましょう!

これからもよろしくお願いします。

お読みいただきありがとうございました。

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