北浦和本部校
住所:〒330-0073 埼玉県さいたま市浦和区元町2丁目17−24
TEL:048-816-4500
営業時間:14:00~22:00(火~金,土は21:00まで)

北浦和本部校では、小学生・中学生・高校生を対象に、
集団指導・個別指導で志望校合格をサポートいたします。
たねはまだ何の変化もありません。
「このたね、ちょっとかして」
ペンギンは森を流れる小川へと向かいました。
ペンギンは、小さな手にそっと水をすくい、たねのところまで何度も何度も運びます。
ところが…
「わあっ」
木の根っこにつまずいて、ぴちゃん!
「きゃあ」
ぬれた石にすべって、ぴちゃん!
せっかく運んだ水は、あっという間にこぼれてしまいます。
それでもペンギンは、
「だいじょうぶ!」と口元をひきしめ、パタパタと走り出します。

その様子を見ていたアライグマは、めがねをふきふき。
ミーアキャットは、はらはらどきどき。
アルパカも首をかしげて「やれやれ。でもあきらめない子なんだよね」
クジャクは、見ていられないとでも言うように羽で顔を覆ってしまいました。

すると、とつぜんたねが内側から光り出しました。
「わあ……」
みんなは目を丸くして、思わず声をあげました。

たねはぺンギンの運んだ水のしずくをのみこんで
ぐんぐん、ぐんぐん大きくなります。
あっという間にみんなの背丈をぬきさり、見上げる大きさになりました。
「すごい!」
「こんなに大きくなるなんて!」
みんなびっくりぎょうてんです。

アルパカの温かい毛も
ミーアキャットの気配りも
アライグマの明るいランタンの光も
クジャクの雨風をしのぐ羽も
オオカミの甘い木の実も
ペンギンの冷たい水も
一度は無意味に見えたひとつひとつの努力は、決して無駄ではありませんでした。
ひとりでは育てられなかった小さなたねも、仲間が力を合わせれば、
やがて大きな命へとつながっていきます。
ペンギンはそっと空を見上げます。
「そうか。この森はこうやって生まれたんだね」
大きく育ったその木は
北浦の森をつくる大切な1本として
いっそうきらきらと輝いています。
🌳
その時、緑色の風がザアッと吹き抜けました。
目を開けて見てみると、森に落ちていたたねは1つだけではありませんでした。
あちらにも。
こちらにも。
小さなたねがいくつも。
「さあ、またみんなで育てよう」
アライグマがみんなの顔をグルッと見渡して言いました。
「うん!」
「そうしよう」
森には、みんなの笑顔がひろがります。
こうして今日も、そしてこれからもずっと
小さな仲間たちは北浦の森を力強く育てていきます。

🌳おしまい🌳