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ワールドカップで学ぶ社会④~なぜ南米でブラジルだけポルトガル語なの?

2026.06.25
筆者都丸 雅樹

ついにブラジル代表のネイマール選手が出場しました!

ところでワールドカップを見ていると、南米でブラジルの選手だけがポルトガル語を話しています。

アルゼンチンやウルグアイなど、南米のほとんどの国はスペイン語です。

なぜブラジルだけ違うのでしょうか。

世界へ飛び出したスペインとポルトガル

15世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパでは大航海時代が始まりました。

羅針盤や帆船の発達によって、ヨーロッパの国々は新しい航路を求めて世界へ乗り出します。

その中心となったのが、スペインとポルトガルでした。

コロンブスがスペインの支援を受けて西へ航海し、バスコ・ダ・ガマがポルトガルからインドへの航路を開いたことは、中学校の歴史でも学びます。

「ここから東はポルトガル、西はスペイン」

しかし、新しい土地が次々に見つかると、両国は争い始めます。

そこで1494年に結ばれたのがトルデシリャス条約です。

地球に一本の線を引き、

  • 東側はポルトガル
  • 西側はスペイン

が開拓することになりました。

ブラジルだけポルトガル語になった理由

この線が現在のブラジル付近を通っていたため、ブラジルはポルトガルの植民地になりました。

一方、アルゼンチンやチリ、ペルーなど南米のほとんどはスペインの植民地となりました。

その結果、

  • ブラジル → ポルトガル語
  • その他の多くの国 → スペイン語

という違いが、500年以上たった今でも残っているのです。

歴史は今も続いている

ワールドカップでは、ブラジル代表の試合後にポルトガル語が飛び交います。

その背景には、大航海時代に世界へ乗り出したスペインとポルトガル、そしてトルデシリャス条約という歴史があります。(高校の世界史で習うはず)

教科書で学ぶ歴史は、昔話ではありません。

ワールドカップを見ていると、500年前の出来事が今の世界につながっていることに気づかされます。

おまけ

このブログを全部読んでいる方は気付いたはず。

「でも、ちょっと待って。キュラソーはオランダ領だよね。」

「トルデシリャス条約で南米はスペインとポルトガルに分けたはずなのに、なぜ他の国の領土があるの?」

実は、トルデシリャス条約はスペインとポルトガルだけの約束でした。

イギリスやフランス、オランダは

「そんな約束は知らない。」

として、自分たちも世界へ進出していきます。

さらに、スペインやポルトガルが弱くなってくると、他のヨーロッパ諸国はカリブ海や南アメリカの一部を奪っていきました。

キュラソーがオランダと関係が深いのも、その歴史があるからなのです。

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